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新型コロナウイルスの正式名称・由来は?命名基準は?SARSの由来も!

こんにちは、Tomoです(^^)

今日も「Tomo’s Walking Discovery」にお越しいただき、誠にありがとうございます!

新型コロナウイルスはまだまだ猛威を奮っていて、未だ油断できない状況が続いています。

2月10日の朝のテレビのニュースでは、世界全体の死者数が2月8日に一気に89人増え、881人となり、
2002年から流行した「SARS」の774人を大きく上回った
と報道していました。

歴史に残る大きな感染病になった新型コロナウイルスですが、この正式名称が何かふと気になり調べてみたら、

世界三大通信社の1つAFP通信からの「AFPBB News」に関連する情報が載っていたので、その中身をかいつまんで、ご紹介します。

 
※2月12日更新
WHOが新型コロナウイルスの正式名称を発表しました!

新型コロナウイルスの正式名称は?

2月11日に、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの正式名称を「COVID-19」と命名したことを発表しました。

「コロナウイルス病」の英語表記を略した「COVID(コビッド)」と、感染が報告された2019年を組み合わせた形です。

この正式名称が付くまでは、
世界保健機関(WHO)では、暫定的に「2019-nCoV」という公式名称を付けていました。

正式名称と同じように、「2019」は、このウイルスが最初に特定された2019年を意味しており、「nCoV」はこのウイルスが属するコロナウイルスの新型を示していました。

病名の命名に基準はあるの?

特に病名の命名基準のようなものは設けられていないようですが、2015年にWHOはより命名に関する指針を発表しています。

  • 病名に最初に発症した地名を入れるのは禁止
  • 病名に最初に発症した動物名を入れるのは禁止
  • 病名に過度の恐怖をあおり立てる用語を入れるのは禁止

禁止事項が多くて、「これじゃなんの病気か後から振り返って分からなくなる~!」という声が上がりそうですが、これには深い理由があります。

1つ1つ簡単にみていきましょう。

 

■病名に最初に発症した地名を入れるのは禁止

まずは、名称最初に発症が確認された地名を使用しないようにという勧告です。

過去に地名を付けた病名として、コンゴ民主共和国のエボラ川から発症したエボラ(Ebola)熱や、ウガンダのZika forest(ジカ森林)から発症したジカ(Zika)熱があります。

このように病名に地名を入れたことで、とても分かりやすい病名になった反面、地名に汚名を着せることになってしまい、その土地のイメージダウン、住民を傷付けることにつながったという失敗事例があります。

 
既に一般的な病名として病院でも使われている「中東呼吸器症候群(MERS)」「スペイン風邪」についても、同じ理由で改名した方がよいという意見が出ているようですね。

 
このような背景の中、今回の新型コロナウイルスについても、中国・湖北、省武漢という地名や、中国国民に汚名を着せることがないよう、

WHOおよび国際ウイルス分類委員会(ICTV)のコロナウイルスに関する専門家の間で、検討を進めているとのことです。

 
■病名に最初に発症した動物名を入れるのは禁止

さらに、WHOは、動物の種名を使用することも、混乱を生むと指摘しています。

最初、カリフォルニア州南部とテキサス州で豚から人に感染した「豚インフルエンザ」といわれた、H1N1型インフルエンザがいい例ですね。

この時は、豚肉を食べる人がめっきり減ることになり、養豚業界は大きな打撃を受けることになってしまいました。

 
■病名に過度の恐怖をあおり立てる用語を入れるのは禁止

あと、通常は病気を特定した科学者の氏名が用いられた人名の他、「未知」や「致死的」といった「過度の恐怖をあおり立てる用語」も禁止されています。

今後この病気にかかった人に余計な恐怖心を駆り立てないようにするためですね。

 
これらの禁止事項についてWHOは、

「ある病名が特定の宗教または民族グループのメンバーに対する反感を招き、渡航や商取引において不当な障壁を生み出したり、食用動物の不必要な殺処分を引き起こしているのを目にしてきた」

と述べています。

病気は人の生命に関わることで影響範囲は図り知れないものがありますから、病名に対するこのような配慮は本当に必要なことだと思います(^^)

 
■分かりやすく病原体を入れる名称を推奨

このように、いろいろとWHOは禁止事項を打ち出していますが、

その代わり、説明的かつ分かっていれば原因となる病原体を含み、短く発音しやすい名称を推奨しています。

 
なるほど、病原菌で名前を付ければ、名称がカブることもなく、まさにその病気の根源そのものですからね。

 
 
そうなると、今暫定に公式名称となっている、「2019-nCoVでいいんじゃないかという気もしますね…

SARSの正式名称は?

2002当時に新型コロナウイルスと恐れられた「SARS」の正式名称について、振り返ってみます。

SARSはevere cute espiratory yndrome」の略で、日本語名では「重症急性呼吸器症候群」となります。

地名、動物名は使われていませんが、「重症:Severe」という言葉が使われています。

ですが、「重症:Severe」は、医療業界で重症度を示す表現で、「軽度:mild」、「中等度:moderate」「高度(重度)severe」とされており、

これは「未知」や「致死的」といった「過度の恐怖をあおり立てる用語」には当てはまらないと思うので、セーフでしょう。

 
この病気は、2002年に中国南部の広東省で発生し、重症な非定型性肺炎の世界的規模の感染症となり、2003年に「SARS」と命名されましたが、

当時としてはうまいネーミングだったのではないでしょうか?

 
いや~、この「SARS」のときも、人類滅亡の危機とかいろいろと騒がれましたね。

このときは32の地域と国にわたり8,000人を超える症例が報告され、冒頭でも話した通り、全世界で774人の死者を出しました。

 
このような新型コロナウィルス、今後もいくつも出てくるかと思うと、本当に怖い病気です…

まとめ

いかがでしたか?

調べてみて、病名に名前を付けるのは、とても慎重な配慮が必要だということが分かりました。

それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!