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大沼山形本店の閉店後はどうなる?跡地の再開発は進んでる?

 
こんにちは、Tomoです(^^)

今日も「Tomo’s Walking Discovery」にお越しいただき、誠にありがとうございます(^^)

山形県山形市のJR山形駅前より2キロほど離れた、車で5分ほどの繁華街七日町にある百貨店、大沼山形本店が2020年1月26日に閉店し、27日には山形地裁に自己破産を申請しました。

あわせて、米沢サテライト(旧・米沢店1階)、新庄ショップも26日に閉鎖となっています。

 
僕は、高級ブランド品や食材をを買いたいときや、美味しい食事をするとき、毎年、親戚にお歳暮を出すときなど百貨店を利用していました。

僕のような一般庶民は、なかなか頻繁には行くことがないのが百貨店なのではないでしょうか。

ですが、いざ大沼がなくなってしまうと、やはり不便なんですよね。

大沼山形本店、山形県民にとっては、いざ閉店するとなると、寂しいですね。

大沼山形本店は閉店後どうなってしまうのでしょうか?

320年の歴史に幕!大沼山形本店閉店の背景は?

大沼山形本店の閉店後はどうなる?跡地の再開発は進んでる?
引用元:日本経済新聞

2020年1月27日、「大沼山形本店」を経営する「大沼」(本社・山形市)は、山形地裁に自己破産を申請し、地裁は破産手続きの開始を決定しました。

負債総額は約30億円。

大沼山形本店が閉店したことで、日本百貨店協会加盟としては、全国都道府県で唯一百貨店が存在しない県となってしまいました。

 
大沼は江戸時代の1700年(元禄13年)に創業。320年の歴史をもつ全国で3番目の老舗でした。

長澤光洋代表取締役は、27日記者会見し「320年の歴史に幕を下ろすことは言葉にできないほど重く受け止めている」と謝罪しましたが、誰よりも無念に思っているのは、社長ご本人でしょう。

 
大沼が百貨店になったのは1950年。

支店として、1967年には酒田店(1974年閉店)、1970年に米沢店(2019年閉店)、1971年には酒田中町店(1976年閉店)を出店し規模を拡大。

大沼の売上高は1993年2月期には売上高196億6219万円ありましたが、2001年2月期の売上高は143億6736万円まで低下し、赤字へ転落。昨年2月期は半分以下の約74億円にまで落ち込み、赤字が続いていました。

イオンモールなど郊外店の台頭や、交通の利便性が向上したことにより、隣の県の宮城県仙台市中心部の大型百貨店(仙台三越、藤崎)との競争にも客足が向くようになり、

また、建物の老朽化や耐震補強・店舗改装に多額の資金が必要になることから、2017年に企業再生ファンドのMTM(マイルストーンターンアラウンドマネジメント)の傘下となっていました。

その後はMTMのもとで米沢店の改装など抜本的な再建に着手しましたが、計画されていた資金がMTMから投入されず本店の改装・耐震化などができない状態となり、再建が思うように進みませんでした。

2019年3月からはMTMに替わり、大沼の幹部ら9人が立ち上げた「大沼投資組合」経営権を取得。

2019年8月には特に業績が悪かった米沢店を1階のみに縮小すなど、リストラも進めましたが、2019年秋の消費税率の引き上げがとどめとなり、資金繰りが限界に達し、閉店に至ったというわけです。

 
記者会見でも長沢氏は、

「消費税増税の影響が長引き、12月も前年並みまで回復しなかった。今月末の支払債務約4億円も払える額ではなかった」

と説明していました。

 
 
このように、閉店する原因は、大きな損失が原因で、「大沼」は構造改革が思うように進まなかったということになりますね。

 
大沼は、山形県産の商品を大沼経由で全国各地の百貨店に展開するなど、山形県発展にも大きく貢献してきた百貨店でもあり、閉店してしまったのは非常に残念です。

大沼山形本店は、山形市街に古い建物ながらも風格があって、大きな存在感がありましたので、今街にはポッカリと穴が空いてしまったような感じです。

 
百貨店のニーズは、どちらかというと若者よりも高齢者の方が訪れる場所。

立地が繁華街とはいえ、百貨店が立つ立地としては、微妙にJR山形駅から離れていたことが、高齢の方の客足が止まり、閉店の時期を早めた原因の1つだったかもしれませんね…

大沼山形本店は閉店後どうなるの?

さて、2020年1月に閉店した大沼山形本店は、一体どのようになるのでしょうか?

大沼は、1月27日破産申請していますので、各店舗取り扱いは破産管財人に委ねられることになりますが、

実のところ、まだ「これになる!」といったところまで決まっておらず、現在はまだ、関係者の間で協議が進められている段階です。

 
今後の動向については、大沼のホームページで随時伝えていくようです。

 
おそらく、今のところ、例えば新年度に出荷予定だった予約済みのランドセルや学生服、友の会発行の買い物券、全国百貨店共通商品券などの対応に追われていると思います。

後は店内で働いていた従業員の次の働き口のフォローもしていかなくてはなりませんしね…

色々と大変と思いますが、まだ肩の荷が降りるまでは、体調に気を付けて、スタッフには頑張って欲しいですね。

 
かつて、山形市には、松坂屋や十字屋といったデパートがあったのですが、すでに閉店していて、残念ながら、大沼もこれに追随する形となってしまいました。

というのも、いわゆる「カテゴリーキラー」と呼ばれる小売店が登場し始めたことによって、そごうのような百貨店は衰退してきました。

紳士服だと「洋服の青山」や「Aoki」、軽衣服なら「ユニクロ」や「しまむら」といったこれらのお店は、単に価格の安いだけでなく「この品質でこの価格ならいいか」といった適度な価格と品質のバランスで勝負するカテゴリーキラーが一般人のニーズに合ってきたためだと思いますね。

また、電器店でいうと、「ヤマダ電機」や「ビックカメラ」「ヨドバシカメラ」、スポーツ用品は「スポーツオーソリティ」や「スーパースポーツ」などいった小売店の登場で、これらの商品は百貨店では太刀打ちできない形となりました。

 
場所が場所だけに、またきっと商業施設になり変わると思いますが、山形市の地域発展にも関わる重要な事ですので、

跡地については、行政も検討の中心に入り、地元民の意見なども聞きながら、慎重に事を進めていただきたいと思います。

まとめ

いかがでしたか?

江戸時代からの歴史がある老舗、大沼が閉店してしまったのは、山形だけでなく、全国民にとっても、ショックな出来事だったと思います。

山形市から百貨店が消えてしまうのは、とても悲しいのですが、それに成り代わる何かもっと今の時代にあった商業施設に生まれ変わる可能性が高いと思いませんか?

大沼の立地は七日町にある繁華街ですから、あのようなメインの立地を無駄にするようなことはないと思います。

この大沼閉店を機に、今の山形市の風土にあった、新しい商業施設が生まれることを楽しみにしたいと思います(^^)

それでは、最後まで読んでいただき、まことにありがとうございました!