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ナイキ厚底シューズが速い理由は?構造・形状メカニズム解説!

 
こんにちは、Tomoです(^^)

今日も「Tomo’s Walking Discovery」にお越しいただき、誠にありがとうございます!

1月15日「テレグラフ」、「タイムズ」、「デイリーメール」など英国紙は、男女のマラソン世界記録を誕生させるなど陸上長距離界を席巻しているナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ シリーズ」について、国際陸連によって禁止となる可能性が高いと一斉に報じました。

以前、競泳界では、レーザー・レーサーというスピード社の競泳水着で記録が続出して、2010年に禁止になったことがありましたが、マラソン界でもこのようなことが起きてしまいましたね。

ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ シリーズ」の機能が優れているからというとは分かるんですけど、

具体的にどのような仕掛けで選手が好記録が出るようになったのかを調べてみることにしました。

※2020年2月7日更新

ナイキが新型厚底シューズ、「エアズームアルファフライネクスト%」を29日に発売することが決定しました。

ナイキ厚底シューズで記録続出!

今年の箱根駅伝に出場した210名のうち、84.7%がナイキ一色だったんです。

しかも、優勝した青山学院大学の選手全員が「ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト%」を履いていました。

こちらに、ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」を履いて記録された主な記録について、こちらに上げてみます。

■エリウド・キプチョゲ(ケニア)
・2017年5月、ナイキが企画した「ブレーキング2」というイタリアで行われた非公式のレースで、当時の世界記録2時間02分57秒を上回る、2時間00分25秒(非公式)を記録。
・2018年9月、ベルリンマラソンにて従来の世界記録を1分強も縮める<strong>2時間01分39秒と言う驚異的な世界新記録をマーク。
・2019年10月、ウィーンで行われたINEOS社主催の非公式のレース「イネオス1:59チャレンジ」で、人類で初めて2時間を切る1時間59分40秒(非公式)をマーク。

■ブリジット・コスゲイ
2018年10月、ロンドンマラソンで、コスゲイ(ケニア)が2時間14分4秒の女子マラソン世界記録をマーク。
ポーラ・ラドクリフの世界記録を16年ぶりに更新。

■ケネニサ・ベケレ(エチオピア)
2019年9月、ベルリンマラソンに出場し、世界歴代2位の2時間1分41秒を記録。

■設楽悠太選手
2018年2月、東京マラソンで2時間6分11秒で16年ぶりに日本新記録。

■大迫傑選手
2018年10月、シカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録をマーク。

ナイキ厚底シューズが速い理由は?構造・形状メカニズム解説!

今まで、ランニングシューズといえば、薄底のものばかりだったので、ヴェイパーフライをはじめとする「底が厚い」ということばかり注目されていますが、

実は、厚底にしたことにより出来る、工夫された形状が早く走るための一番の効果の理由になっているようです。

 
ヴェイパーフライをはじめとする「厚底シューズ」が、従来の薄底シューズと違うのは、

シューズ全体がスプーン型の構造になっていて、かかととつま先の高低差により、角度がつくことで、履いている人が意識せずとも自然に前傾姿勢になり、身体を斜め上に送り出すようになっていることです。

簡単にいうと、ソールが前傾になっているということです。

難しく説明しなくても、分かりやすいと思いますが、「走る」という動作は、「重心を前に移動する動作の連続」です。

この「重心を前に移動する」ためには、靴底にあるクッショバネが真上に弾むのではなく、前方の上方向に向かって弾む仕掛けにすることにより、自然と体を前に運びやすくなるというメカニズムなんです。

このナイキシューズ「ヴェイパーフライ」は一般人でも買える製品なので、一度試しに履いてみると、すぐに体験できるのですが、本当に自然と体が前に進むし、厚底のクッションがあり弾むので、走りやすいんですよね。

ズームフライ系の前傾なソールのおかげで、自然と身体も前傾になり、「ヒールストライク走法」から、「フォアフット走法」「ミッド着地走法」のランニングフォームに出来る「ランニングフォーム矯正シューズ」です。

ランニングフォームが自然に矯正できるし、自然に体が前に出るので、疲れにくくなり、タイムも伸びやすくるのも分かりますよね!

また、楽に走れるので、ひざへの負担も軽くなり、普段からランニングをしている人には、健康のためにもおすすめのシューズですね。

このシューズに履き替えたことにより、ジョギングしてもひざが痛くなくなったという方もネットで多くあがっています。

ナイキが新型厚底シューズを2月29日に発売!

 

やはり、厚底シューズは材質よりも厚さが一番のポイント!

今回の新型厚底シューズは、カーボンプレート1枚内蔵で靴底の厚さは3・95センチ(英紙ガーディアン(電子版)より)で、

世界陸連の新規定4センチ以内ギリギリまで分厚くしました!

気になる値段は、3万250円(税込)。

ちょっと高いですが、何とか手が出せる見事な価格設定ですね(^^;)

規定範囲内なので、東京五輪で使える見込みなので、オリンピック候補選手がこぞって使用し、

これからまた好記録がたくさん出てくるのではないかと思います。

 
近々、3月1日に行われる五輪代表選考会の東京マラソンに現日本記録保持者の大迫傑選手、前日本記録保持者・設楽悠太選手も出場するので、どんな記録が出るのかとても楽しみです(^^)

まとめ

いかがでしたか?

ナイキ厚底シューズ「ヴェイパーフライ シリーズ」が速い理由、構造・形状メカニズムについて解説させて頂きました。

競技での使用が禁止になる可能性が高まっていますが、商品が進化するのは世の常ですので、それを素直に受け入れ、新たな記録に挑戦していくという考えたもありだと思うのですが、如何でしょうか?

一般人でも気軽に買えるシューズですし、ひざへの負担も軽くなるので、ランニングが趣味の人にはおすすめですね(^^)

それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!